三陸の自然資源を価値に変換!
ものづくりへの妥協なき探究心
株式会社 バンザイ・ファクトリー
ココロイキルヒトの紹介
プロジェクト参加によって感じられる事業者の熱量。
どんな思いで、何に突き動かされてチャレンジし続けているのか、事業者のbeingとは。
株式会社バンザイ・ファクトリー
代表取締役 髙橋 和良さん
PROFILE: 三重大学大学院工学研究科後期博士課程退学工学博士号取得。大手コンピュータ2社の合弁会社(国策型企業)にて開発、(株)リコー採用、関連会社2社に出向勤務、(株)CSKのグループ企業設立に参加、創業時専務取締役就任医療システム開発会社を創業、M&Aにて引退し、東日本大震災後に陸前高田市に移住。陸前高田を拠点に、世界初となる「オンリーワン」のものづくりを行い、世界に向けて販売している。
現状と課題
バンザイ・ファクトリーとは
震災を機に全ての資産を投げ打って三陸の地に移住した高橋さん。数年間の研究開発により、地域の特産品を生かしたこだわりの製品づくりを手がけるバンザイ・ファクトリーを設立。
地域に当たり前のように生息していた椿を使った「椿茶」や、これまで廃材として捨てられていた養殖ワカメの茎部分を活用した佃煮「大黒柱」を5年以上に及ぶ研究開発を通して開発。三陸の地に椿のように深く深く根をはる事業を創るべく地域の資源に新たな光を当て続けている。
プロボノメンバーと一緒に取り組みたい課題
研究開発にこだわり、開発してきた様々な製品。その製品をいかに消費者の手に届けていくか、製品のマーケティングや販売戦略はどのストーリーをゼロから手がける必要がある。
根っからの研究者である高橋さんが、どこまでもピュアに追求し続けた各製品の魅力に光を当て、三陸の地に深く根ざす産業の発展へ、そして、そこで働く地元の人々がさらに「誇りに思える仕事」づくりへとつなげていきたいと考えています。
今年度は椿茶(https://www.sagar.jp/9)にフォーカスし、事業の柱に成長させるための様々な活動・企画を行なっていく予定です。
椿茶は、地元の方々を巻き込みながら成長し、今年は行政も巻き込んだ動きにまで発展してきました。
高橋さん曰く、「プロボノでしかできない新しいことをやりたい」
お客様の手に届けるためにできることを、高橋さんと一緒に考えていく予定です。スケジュール
プロジェクト全体スケジュールです。
12020年8月22日(土)
マッチングイベント登壇
29月17日(木)19:00-
全体オリエン
39月25日(金)
19:00-
チーム 初回MTG
410月3日(土)
13:00-
事業者との顔合わせ
キックオフMTG510月〜
プロジェクト進行
62021年2月
成果物納品
勝手に図解。
バンザイ・ファクトリー
バンザイ・ファクトリーって?
高橋さんは何を思い、何をしている?
取材した事務局による勝手に図解。
-取材を終えて-
地元の方々が生きがいを持てる雇用創出のために、世界に誇れるものづくりをひたすらに追求し続ける高橋さん。
大黒柱、椿茶、星型パスタそれぞれのものづくりに対してのこだわりや長年研究し続けた技術について、お伺いさせて頂いたこの日も、私たちに対して細部まで熱く語る姿は、まるで少年のようなキラキラとしたピュアなオーラを放つ。
幼少期、生きることに必死だった自身を救った中学時代の恩師の言葉。「今学校で学べているのは国のおかげだ、お前もいつか国のために役に立て」。
支えられている自分を常に忘れず、東日本大震災を機に、全ての資産を東北の、自身の故郷の人々のために投げ打って陸前高田に移住。
側から見ると、何故そこまでするのか、そう思うことも、高橋さんにとっては「当たり前」のことだと言う。
手がける製品は多岐にわたるが、一つ一つに対して、溢れるほどのこだわりが詰まっている。消費者にとっては、もしかしたら小さなこと、どうでも良いことに見えるかもしれない。それでも、より良いものを、と、持ち得る全てのリソースを駆使してこだわり続ける。
一見、派手に見えるほどの、天才だからできるのだと思われる実績。しかしそこにあるのは、「地元の人々が誇りと自信を持って語れる仕事を生み出したい、そのためにも世界に誇れるほどの逸品を作ることが自分にできることだ」そんなシンプルな思いだけだ。
仲間の顔が見える規模で、地元にあるものの価値を見出し、あらゆる技術を駆使しながら逸品へと仕立てていく、様々な苦難の中でも、その思いを貫き続ける。
そんなまっすぐでピュアな思いを持つ起業家と時間を共にできる経験は、きっと自身の価値観を根底から見直す経験になるだろう。